入居者様の声(小泉様)
(はじめに)
私は、テラスの森の3階の部屋に暮らしている小泉と申します。
令和4年10月に都内のマンションからテラスの森諏訪湖に引っ越しをしてきました。
転居をするにあたり、自宅マンションの売却、荷物の整理(断捨離)、その後の引っ越し、役所、銀行、年金手続きなどの事務手続き作業など、これらは思っていた以上に大変な作業でした。
一昨年、私の母が自分の故郷である京都の老人施設で百歳で大往生しました。その母がよく私に言っていた事は 「施設に転居する時は体が元気なうちにしなさいよ」と繰り返し言われていました。
母の言っていた通り転居に関わる作業は大変でした、元気でなければできなかったと思います。
現在私は、東京ではやれなかった事をアクティブにやり始めています。山登り、トレッキング、冬はスキー、好きな神社廻りの旅、此処はアクティブに動こうとする者には極めて足場が良い処なのです。そしてもっとも好きな読書、諏訪地区の図書館の情報は私にとっては最も重要で情報収集の最重要項目として最初に調べました。
(テラスの森諏訪湖へ転居した経緯)
老人施設を色々と調べていくと同じ老人施設でも色んな種類の施設があり、大きく分けると介護を中心にした介護付施設と、入居時に自立して生活ができる人向けの住宅型施設の2つに大別されると思います。費用は介護師が常駐する介護付施設の方が 高くなります。
私は東京には長く住んでいたので、東京を離れる事には相当の抵抗が有りました。しかし、上諏訪駅から特急あずさに乗れば2時間10分で新宿駅に到着します。日帰りも充分に可能で、しかも新幹線と違い運賃も格段に安いのです。
これからは何処に住もうがウイズコロナでコロナと共存して生活をしていかなければなりません。
共存と言ってもリスクを考えると人口密度の高い東京が一番リスクが高いのと、都内で老人施設に入ろうとすると、かなり高額な入居金が必要であり、毎月の費用も高くなります。その割りには提供される部屋は病院の個室や学生の寮の様な狭い部屋しかありませんでした。その様な事で東京での施設探しは早々に諦めました。
そもそも、私が施設に入りたいと思った1番の理由は食事でした。コロナ化の中で独り暮らしの私は、外出するのはスーパー、コンビニ、ドラッグストアでの買物に週2~3回位、図書館には2週間に1回(館内をウロウロせず)、予約本の受取と返却だけでした。食事はコンビニやスーパーのお惣菜や弁当などですませ、外食はできませんでした。
3年以上に渡るコロナ化での東京のマンションの1人生活は何とも味気ない物でした。勿論、自由を拘束されている訳ではないのですが、旅行や友人達に会って食事会なども出来ず、生きている楽しみが無い生活でした。
その後、コロナの第8波が下火になってきた昨年の7月頃から再度施設選びを始めました。
まず候補施設を次の3ヶ所に絞りました。石和温泉(介護付施設)、伊豆伊東(介護付施設)、下諏訪 テラスの森諏訪湖(住宅型施設) それぞれ体験宿泊をしました。その中で感じたのは介護付の施設は病院に近い雰囲気があり、まだ元気な私が入る所ではないと思いました。
いずれ歳を取って体が老いてきたら介護付の施設に入れば良いと考えました。
テラスの森諏訪湖を運営するこまくさ会には介護になってから入所する施設も有る事も決断をする大きな要因でした。そしてこまくさ会の運営母体が民間の営利団体ではなく、長野県茅野市で開院している池田医院というお医者さんだったのも安心材料でした。
医療法人こまくさ会のパンフレットによればこまくさ会の理事長である池田先生は池田医院を開院する前は諏訪中央病院に勤務された事があり、ベストセラーになった「頑張らない」の著者でもあり、諏訪中央病院の名誉院長でもある鎌田實先生と当時ボロボロの赤字状況だった諏訪中央病院で同僚の医師だった時期がある事も分かりました。
そんなこんなで、医療面でも安心のテラスの森諏訪湖に入居することを決めました。
(テラスの森での私の生き方)
テラスの森諏訪湖に転居して約1年弱ですが、ここに移住して気が付いた事が有ります。 それは食堂から見る諏訪湖の景色が毎日変わる事でした。空の天気によって諏訪湖の景色が色々と変わるのです、特に夕焼けのきれいな諏訪湖の景色が絶品なのと、雨の日は水墨画の様な景色になるのです。
東京では新宿区にあるマンションの11階の3LDKの部屋に1人で住んでいたのですが、遮る物がないベランダから見る新宿の摩天楼の景色も凄いと思っていましたが、こちらへ引っ越して毎日食堂から見る諏訪湖の自然美の景色には人の心を癒す力があると感じています。
私は体が元気なうちは出来うる限りアクティブに活動したいと考え、こちらへ来てから車を再調達してあちこちへドライブを楽しんでいます。
東京にいた時も車であちこちと出掛けていましたが、東京から移動する時間が結構かかり行動半径がせまいものにならざる得ませでした。
こちらへ来てからはトレッキングコースが数多くあり、飽きる事なく色々な処へトレッキングや山登りへ出掛けています。スキー場へも1時間位で行けるスキー場が何ヵ所も有り、冬はスキーへ何回も行きました。
図書館も近くに立派な下諏訪町立図書館があり、好きな本を予約して読んでいます。東京では人気作家の新刊本は予約をしても予約数が多すぎていつになったら借りれるのか分からずに予約を諦める事も有りましたが、こちらでは人気の新刊本もそんなにまたずに借りる事ができました。最初は驚きましたがそれが地方に暮らす良さなのでしょう。
私の人生の中で今が一番楽しく、充実した日々なのではないかと思っています、東京を離れる時は切ない気持ちになりましたが、今はこちらへ来て正解だったと思っています。東京の友人達に会いたい時はあずさに乗って東京へ出掛けます。
こんな、とりとめない話でしたが、都会からこちらへの転居を考えておられる方の参考になれば幸いです。